就職して活躍する卒業生インタビュー

interview 03

木田 華子
デザイナー
木田 華子
2022年 株式会社やまと入社
2022年 学部 織卒業

伝統をアップデートする
デザイナーを目指して

入社のきっかけと、入社後の感想を教えてください。

大学で学んだことを活かせる、または、好きなことを続けられる点を1番に、就職活動をしていました。入社したきっかけは、自身の大切にしたいことが業務内容と重なったこと、また、着物という商材を通して、伝統工芸の業界について学べる環境であると考え、入社を決意しました。入社後、現在の職場を通して、日々ものづくりについて多くのことを学んでいます。

制作風景
制作風景
やまとの新作の浴衣
やまとの新作の浴衣

実際に取り組まれたお仕事・現在の主な活動内容を教えてください。

1年目は着物の接客販売。2年目からデザイン部に異動し、ブランド「きものやまと」の着物、帯、和装小物、関連品などの商品デザインを担う、商品課に所属しています。自身の主な業務としては、新作振袖や紬の着物、それぞれの着物に合わせる帯のデザインを担当しています。また、イベントのノベルティ提案やプロジェクトのデザイン業務も担っています。

工芸専攻を選択し、今に至った経緯を教えてください。

大学3年次に分野を変更させていただいたのが自身のターニングポイントです。当時染分野に所属し、年度末が近づくにつれ、進路について考える中、改めて女子美の工芸専攻の制作環境が恵まれていることに気づきました。ここで学びたいことは全て学んでから卒業したいという思いが強くなり、染と同じくらい興味のあった織分野に所属し、多くのことを学ばせていただきました。

やまとの新作の浴衣
やまとの新作の浴衣

女子美で学んだことが、どのように活きていますか。

(株)やまとでは、日本全国の様々な産地のものづくりを取り扱っています。産地や工房によって技法や素材の扱い方は様々です。デザインをする上で、まず技法の理解がとても重要な中、女子美の工芸専攻で学んだ基盤があることが今の業務に大変活かされています。産地のものづくりや技法の理解を深めながら、新たなアイディアを生み出すことが楽しみの1つです。

今後について、どんなことを考えていますか?

日々の業務に努めながら、商品のデザインを通して、様々な産地のものづくりについて学びを深めたいと思います。また、自身がデザインした商品やプロジェクトを通して、1人でも多くの人に伝統工芸や日本のものづくりに興味を持ってもらえることが、1番のやりがいです。古き良きものを新たなアイディアで、アップデートできるようなデザイナーを目指しています。

※2023年時点のインタビューです。