就職して活躍する卒業生インタビュー
目の前の
少し高い目標に向かって、
一つ一つ丁寧に
入社のきっかけと、入社後の感想を教えてください。
元々、自分の手と技術、経験で作り上げていく職人に憧れがあり、自分は何の職人になりたいのか、中学生の頃からぼんやりと情報収集をしていました。テレビで今の会社を知り、自分の体よりもはるかに大きいものを確かな技術で作り上げていく様子を拝見して、入社したい、と自分から電話をかけました。最初は断られましたが、粘り強く電話をかけたところ、面接の機会をいただき、今に至ります。
入社してからは毎日楽しく仕事をしています。経験の回数が多ければ多いほど上達していく世界なので、毎日試行錯誤しながら作っています。その試行錯誤も自分の好きなことだから楽しくできているのだと思います。
工芸専攻を選択し、今に至った経緯を教えてください。
職人になりたかったからです。何の職人になりたいのかを探すために工芸専攻を選びました。就職率を気にしてプロダクト専攻と迷っていた時期もありましたが、今は自分の意思を尊重して工芸専攻を選んで良かったと思っています。工芸専攻は5つの分野があり、一通り全てを体験してから最終的にどの分野を選ぶのか、段階を踏めるところが自分の安心要素になりました。自分が選んだ道を歩いた先に何があるのかを考えることも大切ですが、自分が選んだ道で何を学び、何を経験し、どう歩いていくのかを考えることも大切だと私は思います。就職活動の時も、「自分が何を経験してどんな人生を歩みたいのか」を考えることができたので、職人という道を歩む覚悟ができたのだと思います。
女子美で学んだことは、どのように活きていますか?
作ることに対して楽しくても苦しくても、目を逸らさずに正面から向き合う力は付属中学・高校と大学の10年間で身につけた力なので、今はその力に胸を張って職人として作ることに向き合えています。
今後について、どんなことを考えていますか?
今のところ、職人として一人前になることを目標に学びの毎日を過ごしています。一人前の職人になった先に全く別の道が現れるのか、それは誰にもわからないので、その時になったら、どんと構えて自分に応えられるように毎日を丁寧に過ごしていきたいと思っています。大きな野望を持つのではなく、目の前の少し高い目標を一つ一つ丁寧に達成した先に自分にとってベストな未来が待っていると私は思っています。まずは一人前の職人に、そしてベテランさんと呼ばれるまで続けるのも一つの夢ですね。
※2023年時点のインタビューです。