土と水と火の芸術

粘土や釉には様々な種類があり、焼成にも様々な方法があります。
その組み合わせ方によって多彩な陶独特の素材感が生まれます。
土の性質を学び、釉薬を自ら調合し、窯で焼く、制作の行程全てに学びがあります。
自分の表現したいことにつながる素材感を発見し制作に挑戦します。

陶の卒業制作

陶の特徴

\ 陶の設備 / 1 窯場

作品を焼成する窯場には、ガス窯と電気窯を完備しています。電気窯は9基あり、大きな作品を制作する学生も多い本校では、窯入れしやすいよう棚板が前方に引き出せるスライド式の窯も充実しています。窯入れ・窯出し・焼成は学生主体で責任を持って行い、経験を積みます。また、窯場には大きな陶板を制作できるセラローラなどの設備も充実し、窯場の外は黒陶が行えるよう整備しています。

\ 陶の設備 / 2 大きなガス窯

大きな作品も焼成できるよう大きなガス窯を設置しています。焼成時は学生がグラフを記入し、温度を調整します。電気窯とは異なり、窯の仕組みを知り、火を知る窯です。

\ 陶の設備 / 3 土練機・粘土再生機で土つくり

粘土を使いやすい状態にするため、専用の設備を用意しています。制作にどの土を選ぶかはとても重要です。欲しい土がなければ、作品に合う土を調合します。

\ 陶の技術 / 4 豊富な釉薬資料

独自の釉薬調合レシピが豊富にあり、テストピース資料が充実しています。釉の色合いの他、溶け具合や質感からも発想を得て制作に活かしています。

\ 陶の学外活動 / 5 研修旅行

陶芸の産地へ行き、現地の土屋さんや原土山で体験学習を行います。土の素材を知る貴重な機会です。(研修旅行先・内容は実施年により変わります)

陶の授業

大物陶造形

50キロ以上の粘土を用い、全身を使って陶造形に挑みます。小作品の制作とは異なり、粘土を思い通りに扱うことが難しい体験を通して、素材との関わりをより深めていきます。

ロクロ実習 -応用-

電動ろくろを用いて形と素材の表現に挑戦します。器物制作だけでなく、回転する粘土から新しい表情を見つけていきます。使う土の素材感により多様な表現を体感します。

黒陶・楽焼実習

楽焼では高温の窯から作品を引き出します。黒陶では木屑の中で燻すことで土が黒光りするようになる黒陶の技法を習得します。黒陶は自分たちで窯を組み焼成します。

釉薬実習 -応用-

釉薬の成り立ちと変化の様相を研究します。女子美のオリジナルの釉を作ります。さらに、各自が自分のオリジナル釉を作り制作に活かしていきます。

陶造形と素材 -応用-

手びねりの技法で、土の素材を意識した具象的・抽象的表現を試みます。この技法に適した施釉・焼成方法を学びます。

絵付実習

下絵・上絵についての基礎を学びます。学生は各自制作した作品に絵付けを施し、材料の特性を学びます。本校では下絵具・上絵具のほか、顔料も各種揃えています。

陶の紹介映像

工芸専攻の5分野をもっと知りたい人へ