身に纏う、物を包む、空間を飾る、染で表現する

型染め・スクリーン捺染・友禅染め・注染。伝統から現代までの染色技法で「布」を彩ります。
「布」は着物や 帯、衣服、インテリア、アートに活かされます。
暮らしに寄り添い、暮らしを彩る「布」、デザインとアートの領域にまたがる染色表現を追求します。
独自のかたちと色をさまざまな素材に表現していきます。

染の卒業制作

染の特徴

女子美独自の広幅注染

1950年代、染色家柚木沙弥郎先生は、手ぬぐいや浴衣を染める「注染」の工場で、そのダイナミックな仕事ぶりに魅了されます。柚木先生は、その注染の技法が広幅布へ展開できることを思いつき、大学に注染の機器を導入しました。学生とともに試行錯誤を繰り返しながら完成させた“広幅布の注染”は「女子美の注染」として現在も受け継がれ、学生たちの感性を刺激し続けています。

染の設備 人工川の構造の大型水槽

国内の教育・研究機関の中でも最大の染色水槽です。着物や帯、広幅、長尺の作品の水洗いを行っています。また染織文化資源研究所の基盤設備として活用しています。

染の技術 天然顔料–日本画との共同研究–

女子美術大学日本画研究室から始まった天然岩絵具の研究は、最先端の粉体技術・粉砕技術を積極的に利用し、本学独自の研究が進み、工芸分野で応用研究を行っています。

染の学外活動 本場の産地で学ぶ染色研修

石川県金沢市を訪ね、最先端の技術を持つ繊維メーカーや加賀友禅、加賀小紋の工房を見学しています。明治時代の型紙を使用させていただき加賀小紋の染色研修を行っています。

染の特徴 第一線で活躍する講師

アーティスト、デザイナー、作家など、第一線で活躍する講師による特別授業を多数開講しています。授業を通して多様な視点と新しい価値観を養います。

染の授業

型紙捺染

型紙から生まれる連続模様のパターンデザインと、型紙捺染の特徴である着色防染を活かした表現を学びます。色糊を用いた半防染の染色効果を研究します。

型紙防染

技術的な制約から生まれる簡潔な図柄表現に特徴があります。型紙を用いて模様を繰り返すことで生まれるリズム、布の中に生まれる空間を活かした染色技法を学びます。

型染小幅

唐草文藍染や古琉球紅型の模写課題を通して古来から伝わる型紙・模様の美しさを発見し、紅型の多彩な顔料彩色の表現を学び、それぞれの作品制作に活かします。

友禅染め

文様の輪郭に細い糸目糊を置き、彩色をする多彩な絵画的表現が特徴です。帯のデザインと古来から伝わる材料を用いた制作行程、表現方法を学び、名古屋帯を制作します。

テキスタイルマネジメント

プロダクト、アートなどすべての領域の中から、各自興味のあるテーマを定め、自由な発想と表現を模索し制作します。素材と技法の特性を効果的に用いた造形表現を試みます。

注染

注染は型染めの技法の一つです。1950年代、染色家柚木沙弥郎先生が考案された広幅布の注染を制作します。現代の暮らしに寄り添う“注染”を探求します。

染の紹介映像

工芸専攻の5分野をもっと知りたい人へ